行幸芝

 千畳敷の入口にある「ほんまもん和歌山ラーメンめん盛屋八両 千畳敷店」でランチ。

 店名が長すぎる……。

 そして、やはり気になるのが紀南における「和歌山ラーメン」の粘度だ。

 どろっとしていて、やたらと重い。

 和歌山市あたりの和歌山ラーメンではそんなことはないのだが、田辺や白浜に来ると、どうも粘度が高くなって美味しくない。たぶん野菜をたくさん入れているか、小麦粉でとろみを付けているのだと思うのだが、地域の好みなのか?

 例外は口熊野食堂くらい。

 なぜなのだろう?

 しばらく歩いていくと、崎の湯の近くに行幸芝なるものがあった。

 このあたりは飛鳥時代斉明天皇が湯治のため滞在した行宮跡なのだという。もともと甥の有間皇子が657年に当地の温泉で病が快復したことから、翌年、中大兄皇子らをともなって行幸し、約2か月半を過ごしたのである。

 一方、都では有間皇子が謀反の疑いをかけられ、天皇の滞在するこの行宮に送られ、尋問ののち、藤代坂で処刑された。

 その後、有間皇子の死を悼む白浜の人々によって、ひそかに首が埋葬され、御幸の芝の高台に、祠をつくられたという。現在、祠は「ジノッサン」(地主さん)と呼ばれ、湯崎の人々に大切に祀られているそうだ。

 すぐ近くに行幸湯という源泉もあった。

 湯崎温泉(もともとの牟婁の湯、鉛山温泉)に引かれているそうだ。

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